「簿記力コアトレーニング」Day8~14 1周目
- Day8 ストックオプション会計
ストックオプションとは、新株予約権のうち従業員等に対して労働の対価として付与されるもの
実務上、費用計上されるかどうかが非常に大きい論点となる。
簡単に表にまとめてみた
区分 | 行使価格 | 無償SO | 有償SO |
上場企業 | ー | 費用計上 | 費用計上 |
非上場企業 | 付与時点の株価≦行使価格 | 費用計上なし | |
付与時点の株価>行使価格 | 費用計上 |
2018年9月現在は、有償SOについてASBJより
「従業員等に対して権利確定条件付き有償新株予約権を付与する取引に関する取扱い」
が出されており、有償SOが費用計上が求められている。
企業がなぜ有償SOを発行したいかというと、株主総会ではなく、取締役会決議で発行ができるからだった。
当該変更により、今後のSO発行実務に影響がでるだろうと思われる
- Day9税効果会計
繰延税金資産・負債の流動・固定判定は、差異の発生原因になった資産負債に従う
法人税等調整額の計算とその他有価証券評価差額金の処理がどうにもすっきりしない
- Day10株主資本等変動計算書
剰余金の配当時、会社法では債権者保護のため、配当額の10分の1(資本準備金と利益準備金合計が資本金の4分の1になるまで)を利益準備金として積み立てを求めている
仕訳で使う勘定科目や表のどこに記載するか間違いやすい
- Day11CF直説法
T勘定で、売掛・商品・買掛を整理する
- Day12CF間接法
税引き後からスタートするケアレスミスに注意
- Day13 1株あたり情報
期中平均株式数は保有日数/365をかけて平均する
ぱっと検索すると証券会社のページ&投資家ばっかり、、、
このページが、非上場企業前提の説明だが実務的な詳しい説明があり非常に有用だった
新株予約権付社債・CB の留意点|AZX|ベンチャー企業等に対し法務、特許、税務会計のサービスをワンストップで提供
特に、株主総会決議の必要性、開示規制との関係や
新株予約権1個あたりの社債額が500万円を超えないように新株予約権の数及び社債額を設定し(同項第2号参照)、新株予約権が行使された場合には社債の期限の利益が失われたとみなす旨を規定する(同項第5号参照)ことで、現物出資規制を回避する
など
また、税務面で調べてみるとキーエンスの訴訟問題時にCBがスキームとして活用されていたらしい
「転換社債で節税」にNO…税制改正 1500億円申告漏れで政府検討(1/2ページ) - 産経WEST
学んだ内容が現実社会でどのような影響があるのか、またその影響からどんな流れで現在があるのかを知ると非常に面白くなってくる。
特に税務は、会計基準よりも怠惰(抜け道ありあり)で傲慢(ご都合主義な改正)なところが人間らしくて実に面白い
- Day14 分配可能額の算定
資本関係はとにかく分かりづらい。資本の部が細分化されまくっているのと、関連条文が多すぎるせいだと思う
このブログの説明が分かりやすかった
1分でわかる分配可能額 | 公認会計士有資格者jijiたんが予備試験ルートで司法試験に合格したブログ
少なくとも資本の部が細分化している理由が納得感ある覚え方ができて理解が捗りそう
資本の部は、債権者VS出資者と、それを横目にしてる経営者という構図で考えると分かりやすいかもしれない