生涯投資家 村上世彰

 

生涯投資家

生涯投資家

 

 

会計の目的のひとつは、投資家へ役立つ情報を提供することである。

投資家の視点を学ぶために読む。

 

印象に残ったのは、欧米の投資家はビジョンを語っても結局は「それでいくら儲かるの?」と問うてくる、という部分。

やっぱそこなんだよなぁ~

村上さんの考えるあるべき論は、本人が経営者ではないといいながら、実に経営者よりに考えてしまっており、所有と経営の分離が実現されない。

むしろ、経営者にも自社株保有し投資家視点を持つように提言しており、自明なのかもしれないが、それであれば村上氏自身が所有する株式の企業において、自身が経営すればいいのでは?という気がしてくる

 

ところどころで、村上氏の父とのエピソードや、村上氏の家族とのエピソードがあり、むしろ世間をにぎわせた内容よりも興味深い。

「生涯」投資家、とタイトルをつけるのであればそちらに重点を置き、深堀りしたほうが面白かったのではなかろうか。