What is "Leadership"

4月から後輩が加入した。

加入後半年ほど経つが、まだあまりパフォーマンスを出せていない。

実務面は当然教えていくとして、マインド面がしなびたもやしのごとく

しおれている。

彼の心に火をつけて、チームとしても楽しく仕事ができるよう

リーダーシップを学ぶ。

 

「7つの習慣実践シリーズ エンパワーメント・コーチング」

 

エンパワーメント・コーチング (7つの習慣実践シリーズ)

エンパワーメント・コーチング (7つの習慣実践シリーズ)

 

 つい最近7つの習慣のマンガ版を読んだので、関連してこの本を選んでみた。

リーダーシップの定義がとても良い。

リーダーシップとは、人々にその人自身の人間としての価値と

可能性を明確に伝え、その人自身の目で見えるように することである。

 本書で示されるコーチングの原則は4つ。

原則1 信頼

原則2 潜在能力(潜在能力を見つけ、伸ばす)

原則3 コミットメント(内的な決意を引き出す)

原則4 実行 

 そしてコーチングスキルとして

1.信頼を築く

2.パラダイムを疑う

3.戦略を明確化する

4.完璧に実行する

5.効果的なフィードバックを提供する

6.才能を引き出す

7.中間層を押し上げる 

 を上げていた。

いくつか重要な部分を書き留める。

 

1.信頼を築く

まず自らが信頼されうる人格を持つこと。

相手を思う気持ちは本物でなくてはならない。

思いやりを示せないとき、心を集中できないとき、

ほかにもっと重要な関心事があるときはコーチングすべきでない。

 

2.パラダイムを疑う

パラダイムとは物の見方・考え方。

言い換えれば相手が持っている自己認識を疑って

常に可能性・潜在能力を見つける努力をするということだろう。

 

5.フィードバックの提供

スタンフォード大学では「Feed back is gift.」というほどフィードバックを

重要視しているらしい。

しかしながら、マイナス要素のフィードバックをする際には

よくよく注意してするべきだ。

時・場所・タイミング、相手の状態、気遣いを込めて人格批判にならぬよう。

 

以上。

基本的に本書では「コーチ」を職業としている人を想定して書かれており、

直接生かせる部分は多くなかった。しかしながら、相手を信じて相手の力を

120%引き出す、という考え方は最近読んだ「WORK RULES!」の中で

Googleも重視しており、今の時代のリーダーシップのトレンドなのだと思う。

人の歴史の中で、これが最終地点という訳でなく,

そうした考えが生きる状況というものがあるように思う。

その点を突き詰めた上で、信頼を通じて人・組織のパフォーマンス向上に

繋げていきたい。

 

コーチングの本ではあったが、サーバントリーダーシップについての文章に

良いものがあった。

サーバントリーダーとはそもそもサーバントである

まず奉仕したい、奉仕することが第一だという自然な感情から始まる

それから、意識的な選択が働き、導きたいと思うようになるのだ 

 こうした境地に達したいものだ。

 

ついて来る者がいなければ、リーダーも存在しない 

 

 

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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