人事の超プロが明かす評価基準 西尾 太

 

 

本書では、あらゆる企業に共通する絶対的・普遍的な評価基準を

45のコンピテンシーとして新人・一人前・チーフ・課長・部長・役員の

各階層ごとに設定し、その重要性を説明している。

 

評価、つまりリスペクト&トラストを受けるのは役職ではなく、

影響力だと言う点が分かりやすくて共感できる。

 

コンピテンシーの中では、自分としては

笑顔を絶やさず、安心感を与えるが大切だと思った。

しかもこれは、新人レベルでのコンピテンシーだ。

たしかに、やろうと思えば誰でもできること。

けれど、仕事が忙しくなったり役職があがるとこれほど

難しいものはない気がする。とはいえ、今できてないのに

いきなり出世してできるようになる性質のものではない。

今日からこれを実践していくこと。

 

給与が高く、他社から欲しがられる人材というのは、

こうした汎用性の高いコンピテンシーを持っているのだと思う。

本書の例では、プログラミングスキルの専門性を高めていくスペシャリスト

であれば、そのスキルが陳腐化すればさらに新しいスキル習得が

求められる。しかし、マネジメントなどの汎用スキルはあまり

陳腐化することはない。という例があった。

どちらが良いとかではない。

自分としては、人間性を磨き続けていきたいと思う。

そのうえで、当然ビジネスへも通じる必要がある。

 

また、紙に書いた目標しか達成されない。というのも面白かった。

書いて損はないし書いてみよう。

 

転職を考えている人にとっては良書です。