「世界最強人事」 南 和気

 

世界最強人事 グローバル競争で勝つ 日本発・人材マネジメント
 

 

グローバルリーダーが今後より求められる時代が来ると思う。

先端をいく各社がいかにグローバル人材の育成に取り組んでいるのかを

対談形式でまとめている。

対談ごとにPOINTを筆者の視点から再度まとめられており、

非常にわかりやすく、内容としても刺激的な良書。

 

・リーダーはもとよりリーダーではない。普通の人が

 ストレッチした目標・業務に取り組む中でリーダーとなっていく。

 

・海外人材に求められるのは第一に専門性。次に現地に馴染み、

 現地から尊敬されるパーソナリティー。最後に情熱。

 

LIXILグループ八木さん (ざっくり引用)

「研修を受けても、一生懸命仕事をしても、経験をしても、

それだけでは成長はありません。

毎日へとへとになるまで仕事をして家に帰って酒を飲んで寝る。

それでどう成長できると言うのか。

成長するには考えて、行動を変えていくことが絶対に必要。

一日が終わったら、

「今日はどんな仕事をしたか」

「そこから何を学んだか」

「これから何をすべきか」

あるいは「なぜ今日、自分はこんなにも腹が立ったのか」

そういったことを一つ一つ考えて行動・思考を磨かなければならない。

 

経験からなにを学んだか考え、行動指針や軸をそこから導き

出すことができて初めて、成長に資する経験をしたと言える。

 

「1万時間勉強しなさい」1日3時間10年間。

それくらいしないとグローバルリーダーにはなれない。 

 

八木さんの言葉が刺さる。

リーダーは元々は普通の人である。

そのことに間違いないが、並外れた努力・経験・思考が

その人を磨き上げ、リーダーとなっていく。

しかもこれは研修や上司や会社に頼ってできるものではない。

自ら学ばねばならない。

 

人事の非常にダイナミックな面がとても面白かった。

彼らも必死に人材確保に動いている。

それと同時にどのような人材が求められているのかを知ることが

できる良書だった。